【完全ガイド】引き出物の選び方とNGポイント
結婚式の引き出物は、ゲスト一人ひとりに感謝の気持ちを伝える大切な贈り物です。
しかし、何を贈れば喜ばれるのか、どのくらいの金額が適切なのか、
親族や友人で分けたほうがいいのかなど、悩む新郎新婦も多いのではないでしょうか。
引き出物選びは、センスやマナーが問われるポイントでもあり、
失敗すると式全体の印象を左右することもあります。
この記事では、引き出物の基本から選び方のコツ、避けたいNG例、
そして2025年の最新トレンドまでを徹底解説します。
ぜひ参考にして、心からの「ありがとう」を形にしましょう。
結婚式の引出物のいろは
ゲストへの品数はいくつ必要?
結婚式の引出物は、ゲストへの感謝を込めて贈る大切な品物です。
一般的には「3品制」が多く、記念品・引菓子・縁起物の3点で構成されます。
ただし最近では、持ち帰りの負担を減らすために「1品制」を選ぶ新郎新婦も増えています。
親族や上司など目上のゲストには品数を多めにする、または金額を上げてグレード感を出すなど、
関係性に合わせて調整するのがポイントです。
友人ゲストには気軽に使えるおしゃれな1〜2品で十分な場合もあります。
地域や両家の意向によっても慣習が異なるため、親と相談しながら決めると安心です。
定番の贈り分けとは?
引出物の贈り分けとは、ゲストの関係性や立場に合わせて品物の内容や金額を調整することです。
一般的には、主賓や上司、親族、友人、同僚といったグループごとに分けるのが基本です。
たとえば主賓や上司には高級感のある食器やブランドアイテム、
親族には実用的で上質な日用品、友人や同僚にはおしゃれで気軽に使えるギフトが人気です。
金額の目安としては主賓や上司が一万円前後、
親族が五千円から八千円、友人が三千円から五千円程度といわれています。
あまり大きな差をつけすぎず、全体のバランスを保つことがマナーのポイントです。
引き出物と内祝いの違い
結婚式で使われる「引き出物」と「内祝い」は似た印象を持たれがちですが、
意味や贈るタイミングが異なります。
引き出物は披露宴に出席してくれたゲストへ、感謝の気持ちを込めて当日に渡す贈り物のこと。
一方、内祝いは結婚や出産などのお祝いをいただいた際に、
そのお返しとして後日贈る品を指します。
たとえば、披露宴に招待できなかった方からご祝儀をいただいた場合は、
引き出物ではなく内祝いでお礼をします。
このように目的と渡す時期が違うため、混同しないよう注意が必要です。
どちらも感謝の気持ちを伝える贈り物である点は共通しており、丁寧な対応が大切です。
引き出物を渡すタイミング
引き出物を渡すタイミングは、披露宴当日に手渡しするか、
後日宅配にするかで準備やマナーが異なります。
従来は披露宴の最後に新郎新婦から直接手渡しするのが一般的でしたが、
最近ではゲストの荷物負担を減らすために宅配を選ぶカップルも増えています。
宅配の場合は、式の翌日から一週間以内に到着するよう手配するのが理想です。
配送時には、割れ物や食品の扱いに注意し、
包装やのしの向きが崩れないように梱包を丁寧に行うことが大切です。
また、宅配業者を通じてお礼のメッセージカードを添えると、感謝の気持ちがより伝わります。
どちらの方法でも、ゲストへの心配りを忘れずに行うことがマナーの基本です。
引き出物に縁起が悪いとされる品物は?
結婚式の引き出物には、昔から「縁起が悪い」とされ、
避けられている品物があります。いくつかご紹介します。
・包丁やハサミなどの刃物: 「縁を切る」ことを連想させるため。
・ハンカチ: 「手巾(てぎれ)」と書くことから「手切れ」を意味し、別れを連想させるため。
・「櫛(くし)」: 「苦」「死」を連想させる語呂から縁起が悪いとされいる。
こうした品の代わりに、円満や幸せを象徴する「丸い形の食器」や
「ペアグラス」「カタログギフト」などを選ぶと安心です。
特にカタログギフトなら、ゲストが自分の好みに合わせて選べるため、実用性も高く喜ばれます。
マナーを意識しつつ、相手の幸せを願う気持ちが伝わる贈り物を選びましょう。
結婚式の引出物ののし(熨斗)はどうする?
①新郎新婦の姓(〇〇家、もしくは〇〇)
引き出物ののし紙に記す名前は、結婚式の形式や地域の風習によって少しずつ異なります。
一般的には新郎新婦の連名で「〇〇家」と記す場合が多く、
両家の結びつきを象徴する意味があります。
たとえば、「田中・佐藤家」と書くと両家を並列に示す形になります。
一方で、新郎新婦の姓だけをそれぞれ記す「田中・佐藤」も近年増えており、
カジュアルな式やゲストとの関係性が近い場合に選ばれる傾向があります。
また、関西地方など一部の地域では新郎側の姓だけを記す慣習が残っている場合もあります。
両家での意向や地域の風習を確認しながら、最もふさわしい形でのしを整えることが大切です。
②新郎の姓名と新婦の名(〇〇太郎の横に花子)
引き出物ののし紙に「新郎の姓名と新婦の名」を記す場合は、
「〇〇太郎 花子」のように新郎のフルネームの右側に新婦の名を並べるのが一般的です。
これは新郎が家を代表する立場であるという伝統に基づく形式で、
格式を大切にしたい結婚式に適しています。
文字の配置は左右のバランスがとても重要で、印刷時に新婦の名前が小さく見えたり、
位置がずれてしまうと不自然に感じられることがあります。
書体は楷書体など読みやすく上品なものを選び、インクの濃淡にも注意を払いましょう。
また、筆耕を依頼する場合は事前に文字の配置イメージを確認しておくと安心です。
全体として統一感があり、美しく仕上がることを意識するのがポイントです。
③新郎新婦の名(太郎、花子)
引き出物ののし紙に「新郎新婦の名のみ」を記すスタイルは、
カジュアル婚や少人数婚で人気の高い形式です。
「太郎 花子」と並べて書くことで、親しみやすく温かな印象を与えられるのが魅力です。
堅苦しさを避け、ゲストとの距離を近く感じてもらいたい式にぴったりの表記といえるでしょう。
特にガーデンウェディングやレストランウェディングなど、
アットホームな雰囲気を大切にする結婚式におすすめです。
書体は丸みのある明朝体や筆記体風など柔らかい印象のフォントを選ぶと
全体の雰囲気がより統一されます。
また、スペースの取り方や配置のバランスによって印象が大きく変わるため、
印刷前に必ず仕上がりイメージを確認しておくことが大切です。
結婚式の引出物にもらってうれしかったものは?
結婚式の引出物にもらってうれしかったもの
2025年の結婚式の引出物では、定番のカタログギフトに加えて、
実用性とデザイン性を兼ね備えたアイテムが注目されています。
20代の友人や同年代のゲストには、
おしゃれなブランドのスイーツやコーヒーギフト、SNS映えする食器が人気です。
上司や年配の方には、高品質な今治タオルや名店のグルメセットなど、
上品で実用的なものが好まれる傾向があります。
親族には長く使える食器や高級感のある調味料セットが喜ばれています。
また、最近は持ち帰りやすさにも配慮した宅配型の引出物も支持を集めています。
トレンドを取り入れながらも、ゲスト一人ひとりのライフスタイルや
関係性に合わせて選ぶことが、心に残るおもてなしにつながります。
カタログギフトは全年代で人気!
カタログギフトは、結婚式の引出物としてどの年代のゲストにも喜ばれる定番アイテムです。
自分の好みに合った商品を選べる自由度の高さが魅力で、
世代や性別を問わず満足度が高いギフトとして人気を集めています。
特に、荷物にならず後日ゆっくり選べる点は、
遠方からのゲストや年配の方にも配慮が感じられるポイントです。
また、最近ではデザイン性の高い表紙やブランド特化型、体験ギフトなど、
個性を反映できるタイプも豊富です。
選ぶ際は、ゲスト層に合った価格帯や掲載商品の質を確認し、
相手が本当に欲しいと思えるラインナップかどうかを意識すると安心です。
形式的になりすぎず、相手を思う気持ちが伝わる一冊を選ぶことが大切です。
結婚式の引出物におすすめのお品は?
カタログギフト
カタログギフトは、ゲスト一人ひとりの好みに合わせて選んでもらえる柔軟さが魅力の引出物です。
食器やスイーツ、ファッション雑貨などジャンルが幅広く、
自分の生活スタイルに合ったアイテムを選べるため満足度が高いといわれています。
新郎新婦にとっても、相手の好みを迷わず選べる点で安心感があり、贈り分けをする際にも便利です。
また、最近では体験型ギフトやブランドコラボなど、
選ぶ過程そのものを楽しめるカタログも人気を集めています。
結婚式という特別な日の思い出を、
自分らしいセレクトで形に残せるのがカタログギフトの大きな魅力です。
スイーツ
スイーツは見た目の華やかさと味の満足度の両方を兼ね備えた、
結婚式の引出物として人気の高いアイテムです。
特に女性ゲストからは「かわいい」「写真に撮りたくなる」と好印象を持たれやすく、
会話のきっかけにもなります。選ぶ際は、日持ちの良さにも注目しましょう。
生菓子よりも焼き菓子や個包装タイプを選ぶと持ち帰りやすく安心です。
また、有名パティスリーや人気ブランドのスイーツは高級感があり、特別感を演出してくれます。
季節限定フレーバーや地域の名産を使ったお菓子も喜ばれるポイント。
見た目・味・ブランド・日持ちのバランスを意識しながら、
ゲストが自宅でほっと一息つけるような“ご褒美スイーツ”を選ぶと印象に残る引出物になります。
食器類
結婚式の引出物として定番の食器類は、
実用性と記念性を兼ね備えたアイテムとして幅広い世代に喜ばれます。
日常的に使えるプレートやマグカップは、使うたびに新郎新婦を思い出してもらえる特別な存在に。
デザインを選ぶ際は、シンプルで上質なものを選ぶと長く愛用してもらえます。
人気ブランドでは、北欧デザインのイッタラやアラビア、
上品な印象のウェッジウッドやナルミなどが定評があります。
また、ペアセットや季節を問わず使える白磁のシリーズは、結婚の象徴としてもぴったり。
実用性がありながらも「記念に残る特別感」を演出できるのが食器ギフトの魅力です。
贈る相手のライフスタイルを想像しながら選ぶことで、より心のこもった引出物になります。
商品券・ギフトカード
商品券やギフトカードは、
ゲストが自分の好みに合わせて自由に使える点が大きな魅力です。
好みが分かれる引出物の中でも失敗が少なく、
実用性を重視する世代から特に喜ばれる傾向があります。
ブランド品や食事券、電子マネー系など種類も豊富で、
ゲストの年代やライフスタイルに合わせて選べるのもメリットです。
ただし、お金に近い印象があるため、渡し方には注意が必要です。
金額がわかるものや生々しさを感じさせる包装は避け、
上品な封筒やギフトボックスに入れて贈るのがマナー。
特に、のしを添えて丁寧に包むことで、お祝いの気持ちがしっかり伝わります。
スマートでセンスの良い印象を与えられるため、
引出物に実用性と気配りの両方を求める新郎新婦におすすめのアイテムです。
タオルなどの日用生活雑貨
タオルや日用生活雑貨は、実用性が高くどの年代にも喜ばれる引出物の定番です。
特に上質な素材のタオルは、毎日使うものだからこそ品質の良さが伝わりやすく、
贈られる側にとっても嬉しいアイテムです。
今治タオルやUCHINOなどのブランドは吸水性や肌触りが抜群で人気があります。
デザイン面では、シンプルでインテリアになじむカラーや、
ペアで使えるセットタイプが選ばれる傾向にあります。
贈る際は、自分ではなかなか買わない少し高級な日用品を選ぶと特別感を演出できます。
また、のしや包装紙にもこだわり、清潔感や上品さを意識することが大切です。
実用性とセンスを両立できるタオルギフトは、感謝の気持ちを自然に伝えられるおすすめの引出物です。
ワインやウイスキーなどのお酒
ワインやウイスキーなどのお酒は、華やかな雰囲気と高級感があり、
特別な日を彩る引出物として人気があります。
ただし、お酒を選ぶ際にはいくつか注意が必要です。
宗教上の理由で飲酒を控える方や、年齢的に未成年のゲストがいる場合は避けるのがマナー。
また、普段お酒を飲まないゲストにとっては負担になってしまうこともあります。
贈る相手を考えながら、飲酒習慣を把握しておくと安心です。
選ぶお酒としては、ボトルデザインが美しいスパークリングワインや、香り豊かなウイスキーなどが人気。
夫婦の地元のワイナリーやクラフト蒸留所のお酒を選べば、オリジナリティも感じられます。
特別な記念として残るよう、
味だけでなく見た目にもこだわった一本を選ぶのがおすすめです。
バスソルトやせっけんなどバス用品
バスソルトやせっけんなどのバス用品は、
香りやデザインによって癒しを届けられる引出物として人気があります。
日常の中でほっと一息つける時間を贈れるのが魅力で、特に女性ゲストに喜ばれやすいアイテムです。
見た目の華やかさもポイントで、ナチュラルカラーのソルトやドライフラワー入りのせっけんなど、
バスルームを彩るデザイン性の高いものを選ぶと印象に残ります。
また、オーガニック素材や天然精油を使った商品を選ぶと、肌に優しく安心感もあります。
香りの系統は万人受けしやすいラベンダーやシトラス系が人気。
パッケージにもこだわり、シンプルで上品なラッピングにすることで、
感謝の気持ちをより美しく伝えられるでしょう。
引出物×引菓子×縁起物の3点セットもおすすめ
結婚式の引出物は、引出物・引菓子・縁起物の三品構成で贈るのが昔からの定番スタイルです。
それぞれに意味があり、引出物は感謝の気持ち、引菓子は幸せのおすそ分け、
縁起物はこれからのご縁を願う象徴とされています。
3点セットにすることで、感謝と祝福の気持ちをより丁寧に伝えられるのが魅力です。
組み合わせの基本は、メインとなる引出物に加え、
日持ちするお菓子や、紅白うどん・鰹節・梅干しなどの縁起物を選ぶこと。
全体のボリュームや価格バランスを整えることで、上品で統一感のある贈り方になります。
最近ではモダンなデザインの縁起物も多く、
伝統を大切にしながらおしゃれに演出できる点も人気です。
結婚式引出物選びのポイントはここ!
結婚式の引出物を選ぶときに大切なのは、見た目の華やかさや価格だけでなく、
ゲストにとって本当に喜ばれるかどうかです。
実用的で質の良い品や、自分では買わないけれどもらうとうれしいアイテムが人気です。
また、ゲストの年齢層やライフスタイルに合わせて選ぶこともポイントです。
たとえば、若い友人にはおしゃれな雑貨やスイーツ、年配の方には上質な食器やカタログギフトなど、
相手を思いやる工夫が印象を左右します。
さらに、全体の統一感を意識することで、センスの良い引出物に仕上がります。
感謝の気持ちを形にする贈り物だからこそ、
流行にとらわれすぎず、自分たちらしさを大切に選びましょう。
他の結婚式の引出物と重複してもうれしいものを選ぼう!
結婚式の引出物は、ほかの結婚式と重なってしまうことも少なくありません。
そんなときでも喜ばれるのは、生活の中で使いやすく、
いくつあっても困らない実用的なアイテムです。
たとえば、品質の良いタオルやグラス、上品な食器、
日持ちするスイーツなどは重複しても嬉しい定番です。
また、好みが分かれにくいデザインや、シンプルで長く使えるアイテムを選ぶのもポイントです。
さらに、カタログギフトのようにゲストが自分で好きな商品を選べるものも人気があります。
重なっても「使える」「嬉しい」と感じてもらえる品を選ぶことで、
気配りが伝わり、印象に残る引出物になります。
割引になっていない商品を選ぼう!
結婚式の引出物は、感謝の気持ちを伝える大切な贈り物です。
そのため、値引きやセール品よりも、
定価販売されている商品を選ぶことで贈答品としての品格を保つことができます。
割引商品は品質に問題があるわけではありませんが、
在庫処分や型落ちの印象を持たれる可能性があります。
ゲストにとって特別な日の記念となる引出物は、
「しっかり選ばれたもの」という印象が大切です。
たとえ同じアイテムでも、百貨店や正規ブランドから選ぶことで
上質さが伝わり、受け取る側の満足度も高まります。
結婚式という晴れの日にふさわしい贈り物を選ぶためにも、
値引きよりも信頼と品質に重視を
カタログギフトには価格以下のアイテムが掲載されている?
カタログギフトは引出物として人気ですが、
「価格以下のアイテムが多いのでは?」と不安に思う方もいるかもしれません。
実際には、カタログの掲載価格には商品の仕入れ値だけでなく、
パッケージデザインやシステム利用料、配送費用などのサービスコストも含まれています。
そのため、表紙に記載された価格よりも見た目上は安く感じる商品もありますが、
贈られる側にとっては選ぶ楽しみや便利さも含めた「体験価値」が魅力です。
また、有名ブランドや体験型ギフトなど、カタログ限定の特別商品も多く掲載されているため、
金額以上の満足感を得られるケースも少なくありません。
単なる物の値段だけでなく、ギフト全体の価値を重視して選ぶことが大切です。
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選び方や贈り方の傾向は? 気にしておきたいことって?
かさばらないものや宅配でゲストの負担に配慮
結婚式の引出物は感謝の気持ちを伝える大切な贈り物ですが、
ゲストにとって持ち帰りやすさも重要なポイントです。
特に遠方から参列するゲストや年配の方には、
重かったり大きすぎる品は負担になってしまうことがあります。
最近は、軽くてかさばらないスイーツやタオル、カタログギフトなどを選ぶ新郎新婦が増えています。
また、披露宴当日に手渡しせず、後日自宅に届く「宅配引出物」を利用するケースも多く、
移動の手間が省けるだけでなく、包装も美しく、冷蔵・冷凍商品など選択肢も広がります。
ゲストへの思いやりを形にするうえで、持ち帰りやすさや配送方法に配慮することは、
現代の結婚式に欠かせないマナーのひとつです。
両家の親の意見にしっかり耳を傾ける
結婚式の引出物選びでは、新郎新婦の好みだけでなく、
両家の親の意見にも耳を傾けることが大切です。
地域や世代によって、引出物に対する考え方やしきたりが異なることがあります。
たとえば、地元の特産品を贈る風習や、
縁起物を必ず添えるといった伝統が残っている地域もあります。
親世代はそうした背景をよく知っているため、
相談することでトラブルや誤解を防ぐことができます。
また、両家で考え方が異なる場合も、
早めに話し合っておくことでバランスのとれた選び方ができます。
親の意見を取り入れることで、両家のつながりを感じられる温かい贈り物に仕上がるでしょう。
引出物のしきたりは押さえておいて
結婚式の引出物には、昔から受け継がれてきたしきたりや地域ごとの習慣があり、
それを理解しておくことはとても大切です。
たとえば、関西地方では品数を多くするのが一般的だったり、
東日本ではシンプルにまとめる傾向があったりと、地域によって考え方が異なります。
また、紅白の結び切りの水引を使う、のし紙の表書きを「寿」にするなど、
伝統的なマナーも押さえておくと安心です。
最近は形式にとらわれず自分たちらしさを重視するカップルも増えていますが、
しきたりを理解した上で選ぶことで、両家やゲストへの敬意が伝わります。
結婚式という人生の節目だからこそ、伝統と現代のバランスを意識した引出物選びを心がけましょう。
意外とある? 引出物(引き出物)のご当地事情
四国地方のギフトマナーを紹介! 地域特有の風習を解説
四国地方の結婚式では、地域によって引出物の形が少しずつ異なるのが特徴です。
一般的には品数が二〜三品とやや多めで、感謝の気持ちをしっかり伝える贈り方が好まれます。
平均相場は一世帯あたり五千円から七千円前後といわれ、全国平均よりやや高めの傾向です。
また、四国では地元の名産品や和菓子を取り入れるなど
「地元らしさ」を大切にする風習が根強く残っています。
特に香川県の「うどん」や愛媛県の「みかんスイーツ」など、
土地の恵みを感じられるギフトが人気です。
さらに、引出物の数や内容については両家で相談し、
地域のしきたりに沿うことを重視するのも四国らしい特徴です。
伝統を尊重しながらも、今の感覚で選ぶバランスが喜ばれるポイントです。
近畿地方(関西地方)のギフトマナーを紹介! 地域特有の風習を解説
関西地方の結婚式では、昔から「引出物は華やかに」という考え方が根強く残っています。
特に大阪や京都では、ゲストへの感謝を「豪華さ」で表す傾向があり、
品数も3品以上と多めに用意されることが一般的です。
たとえば、記念になるメインギフトに加え、縁起物や引菓子を添えて贈る
「三品(さんぴん)スタイル」がよく見られます。
また、親族や会社の上司など立場によって内容を変える「贈り分け」も丁寧に行われ、
ゲスト一人ひとりに合わせた心配りが重視されます。
華やかさの中にも礼儀を大切にする関西らしい風習は、
結婚式をよりあたたかく印象的なものにしてくれます。
中部地方のギフトマナーを紹介! 地域特有の風習を解説
中部地方の結婚式では、地域ごとの特色を大切にした引出物選びが多く見られます。
名古屋を中心としたエリアでは「きちんと感」を重視し、品数を3品以上にするなど、
見た目にも充実した内容を心がける傾向があります。
岐阜や長野では、木工品や陶器など地元の伝統工芸を引出物として取り入れるケースが多く、
地元愛を感じさせる贈り物が人気です。
また、静岡ではお茶や地元スイーツなどの特産品を選ぶ新郎新婦も多く、
ゲストに地域の魅力を伝える工夫がされています。
中部地方の引出物は、実用性だけでなく、
土地の文化や想いを込めたあたたかみのあるギフトとして親しまれています。
北海道の引出物は1品目で、平均は3400円
北海道の結婚式では「一品制」と呼ばれるスタイルが一般的で、
引出物は一つの品に感謝の気持ちを込めて贈るのが特徴です。
平均金額は約3400円ほどで、全国的に見ると比較的シンプルな傾向があります。
雪や移動距離などの事情から、ゲストの持ち帰り負担を軽くするために
宅配スタイルを選ぶカップルが多いのも北海道らしいポイントです。
式後にゆっくり受け取ってもらえるため、ゲストへの思いやりとしても好評です。
こうした合理的で温かみのある風習は、
広大な土地と人情味あふれる北海道の文化が反映されたものといえるでしょう。
北陸地方は品目数が多く、独自の風習が
北陸地方の結婚式では、引出物の品数が全国の中でも特に多い傾向があります。
地域によっては5品以上を用意することもあり、
古くから「お世話になった方へ感謝をたくさんの形で伝える」という考えが根付いています。
縁起を担ぐ風習も盛んで、奇数の品数を選ぶのが一般的です。
中には鯛の姿焼きや地酒など、土地の豊かな食文化を反映した贈り物を添えることもあります。
豪華さの中にも温かみが感じられる北陸地方の引出物文化は、
地域の人々の誠実で丁寧なおもてなしの心を象徴しているといえるでしょう。
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FAQ「結婚式 引き出物」
Q:引き出物はいつまでに注文すれば間に合う?
A.引き出物の注文は、結婚式の1か月前までには完了しておくのが安心です。
式場提携ショップやカタログギフトの場合、
制作や名入れ包装などの準備に時間がかかることもあります。
人気商品は在庫切れになることもあるため、
できれば2〜3か月前から候補をリストアップし、
招待状の返信がそろうタイミングで正式発注するのがおすすめです。
配送や宅配サービスを利用する場合は、
式当日から逆算して1〜2週間前には発送スケジュールを確定させましょう。
余裕をもって進めることで、数量の変更や包装トラブルにも柔軟に対応できます。
Q:夫婦で参列されたゲストには引き出物をどうすればいい?
A.夫婦で参列されるゲストへの引き出物は、基本的に「1世帯につき1つ」を用意するのが一般的です。
結婚式では同じ住所に暮らすご夫婦をひとつの単位として扱うことが多く、
特に親族や上司夫婦などの場合は、世帯で1つの引き出物にするのがマナーとされています。
ただし、友人夫婦など新郎新婦それぞれと縁がある場合や、
個別に招待したケースでは、一人ずつに用意しても失礼にはあたりません。
金額の目安は1世帯で5,000〜10,000円程度が相場です。
世帯単位にする場合は、少し高価なカタログギフトやペアグラスなど、
ふたりで使えるアイテムを選ぶと喜ばれます。
Q:引き出物宅配はいつ発送・到着させるのがベスト?
A.引き出物を宅配で送る場合は、結婚式当日から3日以内の発送が理想的です。
式後すぐに届くことで、ゲストの記憶が新しいうちに「ありがとう」の気持ちが伝わります。
ただし、遠方のゲストや週末を挟む場合は、到着が遅れすぎないよう1週間以内を目安にしましょう。
特にカタログギフトなどを送る場合は、
土日着を避けて平日に到着するように調整すると、受け取りやすくなります。
式後の新婚旅行などで忙しい時期に発送作業を重ねないためにも、
あらかじめ業者に式後の自動発送を依頼しておくのがおすすめです。
宅配を上手に活用することで、ゲストにも新郎新婦にも負担の少ないスマートな贈り方が叶います。
最後に|引き出物の意味やマナーを理解し最適な選び方を
結婚式の引き出物は、ゲストへの感謝を形にして伝える大切な贈り物です。
相場や品数、贈り分けの基本、のしの書き方など、さまざまなマナーを理解したうえで選ぶことで、
より心のこもったおもてなしになります。
引き出物には地域ごとの風習やしきたりもあるため、
両家で意見をすり合わせながら選ぶことも大切です。
最近では、宅配サービスを利用してゲストの負担を減らすスタイルも増えています。
どんな形で贈るにしても、一番大切なのは感謝の気持ち。
その思いを込めて丁寧に選ぶことで、ゲストにとっても心に残る素敵な結婚式になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
皆様が素敵な日を迎えられることを願っております!

T・N
幸せを届けたい応援隊
記念日は「あれは、これはどうしよう…」と悩みが尽きませんよね。
このコラムで、お役に立てる情報を発信し、みなさんに届けられたらと思います!
みなさんにとっての大切な日が笑顔であふれることを願っています。